「ひとくちちょうだい」問題

こんばんは。忘れた頃にcotakaです。

問題提起

さて、世の中には「ひとくちちょうだい」問題というものがあります。いきなりでなんですが。

まあ要するに、人に「一口ちょうだい」と言われた時に、それが許せるか否か、ってことです。

 

 

この問題を考える際

前提として

・料理は大皿料理とかではなく、パスタだとか、定食だとか、まあなんでもいいんですが一人前がはっきり境界されたスペースにあること。

 

・持ち主がその料理を嫌いでないこと。

 

・「ちょうだい」と言ってくる人と、それなりに親しい間柄であること。

 
これらの3つの条件を全て満たしているものとします(当たり前です。知らないおじさんに「ちょうだい」って言われたら、僕だって絶対嫌です)。

 

以上を踏まえた上で質問

さて、「ひとくちちょうだい」と言われた時、みなさんはどうしますか?

 

「ひとくちちょうだい」という要求を受容するのか?はたまた拒絶するのか?

 
この質問は、結構意見が分かれて、かつ、その回答の傾向が面白いので、僕はいろいろと人の集まる場所で質問してきました。訊いた相手の男女比は半々くらい。年齢は大人ですけど、バラバラ。質問をしはじめたのは大体10年くらい前。え?10年?

 

念のため言っておきますが、もちろん知人相手に質問したんですよ。見ず知らずの人に訊くにはハードルが高すぎます。斬新な勧誘の宗教だと思われるかもしれません。

 

あと、食事中には訊かないようにしていました。食事中にこの話をしたら、絶対僕が欲しがってると思われますよね。「食べる?」とか先に言われた日にゃ恥ずかしすぎます。

 

ちなみに僕の「ひとくちちょうだい」に対する答えは、「あげるし、もらう。」です。

 

調査結果

そして、10年くらいに及ぶ僕の調査結果では、大体「7:3 であげるが優勢」そして「5:5 で自分ももらう」でした。

 

理系なんだから、ほんとは質問対象nの数だとか、有意差がどうとか言った方がいいんでしょうが、僕はなんちゃって理系なので、そこらへんは無視します。

 

そもそも10年くらいこんな質問をしている時点で、理系がどうとか以前に変な人です。・・・・・自分で言ってコトの馬鹿馬鹿しさに軽く凹んできました。

 

それでね!無理矢理元気を出して話を続けますが、この回答に男女差を付け加えて考えると実に面白いんです。

 

この結果はつまり、「人にはあげるけど、自分は貰わないよ」という聖人のような方々が2割ほどいるのですが、実はその人たちのほとんどは男性でした。女性は「あげるし、もらう」人が大半。

 

あのー「女性は卑しい」とか言いたいんじゃないですから、怒らないで続きを聞いてね。

 
そして「絶対あげない」と答えた人が3割いましたが、この人たちのほとんどは男性でした。

 

しかもその「あげない」という決意が、みなさんものすごく強固なもので、質問に対しての答えが「絶対ありえない」って言うんです。「ひとくちちょうだい」と言われた時点でかなり不機嫌になるそうです。

 
中には「一口食べたければ、改めて注文しろと言う」とおっしゃった方もいました(僕より結構年上の方です)。それが出来ないから「ひとくちちょうだい」なわけなんですけど、それほど嫌らしいです。ちなみにこの方、妻帯者です。奥さんに言われてもそう考えるそうです。

 

この結果から導かれるもの及び疑問点

この男女差はなんなんでしょ。「あげない」と答えた、数少ない女性もいましたが、それは潔癖症的な理由からで、それも男性ほど「断固たる拒否」ではなかったです。

調査結果を強引にまとめると、女性はお互いに分け与える傾向にあり、男性は分け与えないことが多いけど、分け与える時には与えるのみで代償を要求することは少ないということです。それはなぜなのか?

 

仮説としては

僕は人類学者さんでもなんでもないので、裏付けはできないんですけど、これは結局のところ、「原始時代に狩猟に出ていた男性と、村を守っていた女性との差なのかなぁ」と思います。つまり男性は狩った獲物は横取りされたくないし、村に残っている女性たちは、男性たち狩りでいない間、お互いに助け合わなければその集落を守ることができなかった。

 

さらにこの問題をややこしくしてるのは、その原始時代的な考え(本能?)に、近代における男性の「君にはあげるけど、僕はいいんだよ」的な部分(つまりは男性の見栄)が融合したことが原因ではないかと思います。

 

 

まとめ

およそ50年も前に前に月に降り立ち、今ではスマホでチョイチョイとするだけで大抵の物は買える。そんな現代に生きる現代人も、一方で根本的な部分は原始時代とあまり変わらない。そんな風に考えると人間ってのは、なんとも不思議な生き物だなぁと思います。

 
・・・しまった。オチがないぞ。

The following two tabs change content below.
cotaka

cotaka

生まれてから20年は千葉、その次の20年は札幌に住んでいました。そして2年前からは埼玉に。 読書が子どもの頃からとても好きで、本を読めない時間が続くとちょっとそわそわします。 他には、星野源さんの創り出すもの、満島ひかりさんや高橋一生さんの演技、美味しいものとコーヒーが大好きです。詳しいプロフィールはこちら

スポンサーリンク