「いただきます」のこと

こんにちは。cotakaです。

突然ですが、みなさん「いただきます」って言ってますか?家だけじゃなくて、外食でもです。

別に実際に声に出さなくてもいいんです。心の中でもいいから「いただきます」って言ってます?

僕は飲食店の息子として生まれたせいか、わりと言う方だと思うんですよ。

学生時代に友人と学食を一緒に食べてる時に気づきました。その時は、別に思っただけで、友人に『いただきますは?』なんてことは言いませんでしたよ。新婚夫婦じゃあるまいし。

でも社会人になると、一人で外食って機会が増えてしまったので、正直なところあまり言わなくなってた気がします。

家族ができて、子どもが生まれると教育としても、ご飯を作ってくれた奥さんへの感謝の意味でもまた「いただきます」をいう機会は増えましたが、それは家庭内の話。外でひとりご飯の時は、半々って感じでした。

でもある時、実話なのか、創作なのかはわかりませんが、ネットで「近くにいた会社員の上司と部下の会話」というのを読んでから。必ずいうようになりました。

そして、「いただきます」の本当の意味もその時知りました。もしかしたら、僕が知らないだけで有名な話なのかもしれませんが。

その「上司と部下の会話を」ネットに投稿した方は、あるお店で食事をしていて、隣に座ったおそらくサラリーマンと思われる方々の会話を偶然聞きます。耳に入ってきたという感じですかね。

部下「ねえ、先輩。なんで俺たちがいただきますっていうんですかね。おかしくないっすか?」(はい。みなさんすでにこの時点で、この部下をなんとなく殴りたくなった気持ちはわかりますが、こらえてください)

上司「なんで?」

部下「だって飯食ってるのは俺たちですけど、代わりに金払うじゃないですか。なのにいただきますって言うの変ですよ。この店は俺たちの払う金で儲かるわけでしょ。」

上司「うん。まあ、確かに俺たちの払ったお金もあって、店はやっていけるわけだ」

部下「でしょ。だったらいただきますなんて言う必要ないでしょ。」

上司「なるほどな。」

部下「だから、俺は黙って食べて、その分金払って、ありがとうございますって店側が言えばいいじゃないですか。」

上司「お前は店にいただきますって言ってるのか。」

部下「え?」

上司「俺は店じゃなくて、これから食べるものに、いただきますって言ってるんだ。いいか?俺が何かを食べるということは、自分が生きるためになにかの他の動物や植物の命をいただくということだ。だから、いただきますという。なにも変じゃない。」

この話がもし創作でも、僕は別にいいと思うんですよ。でもこれを読んだ時、素直に「そうだよね」と思ったんです。
腑に落ちたというか。

もちろん頭ではわかってました。でも「食材」や「料理」として見た時に、大切なことを忘れていたんじゃないかなと思えたわけです。

それからは必ず「いただきます」と感謝するようになりました。

あっ、僕の場合は子どもの頃、一生懸命料理を作っている両親の姿を見てましたから、お店に対しても「いただきます」と言ってます。

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cotaka

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生まれてから20年は千葉、その次の20年は札幌に住んでいました。そして2年前からは埼玉に。 読書が子どもの頃からとても好きで、本を読めない時間が続くとちょっとそわそわします。 他には、星野源さんの創り出すもの、満島ひかりさんや高橋一生さんの演技、美味しいものとコーヒーが大好きです。詳しいプロフィールはこちら

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