電車の中で

こんばんは。cotakaです。

みなさんは、電車やバスによく乗りますか?僕は通勤でどちらも使っています。
それで、僕の普段の行いに神様も判断を迷っているらしく、ご褒美なのか、罰なのか、女子高生の集団によく乗り合わせさせてくれるのですが、これがまあ9分9厘うるさい元気いっぱい。

その集団が5、6人でお揃いのTシャツでも来ていたら、もう終わりです。

なにそれ、お揃いが流行ってるの?おじさんわからないし、そんなに大きな声出さなくてもみんな近いんだから聞こえるでしょ!というくらいの大きな声で話し始めます。ユリちゃんの好きなアイスなんておじさん興味ないよ。

まあ、そうはいっても僕も争いごとは嫌ですからね。そんな時はしょうがないとあきらめ、イヤフォンをバッグからそっと取り出し、お気に入りのプレイリストを・・・・・

わっっ!びっくりした!隣の外国の方がハンズフリーで通話始めました。なぜハンズフリー?何語かもわからない。そして声が大きい。すごく楽しそう。でも驚くからやめて。

 

とまあ、そんなカオスな車内でふと考えてました。

僕が高校生の頃、電車の中でなにしてたっけ?

携帯電話はまだありませんでした。

電車には大体同じ部活の友人と後輩、3人で乗っていましたから、ひとりで本を読むこともしていなかったはず・・・・・あ。

思い出しました。今となっては恥ずかしい。あまりお揃いの女子高生を悪くいえないかも。

 

ええとですね、3人一緒に電車に乗っているのは大体15分くらい。車内は混んではいないけど、座る席はないくらいの混み具合だと思ってください。

3人で車内に乗り込むと、自分たちより少し年上(20代半ばくらいでしょうか)の女性を探します。音楽とか聞いてない人ね。席の端っこに座っている人が場所としては最適です。その人の近くに3人で寄って行って、

ちょっと待った!今書いてると、ものすごい犯罪臭を感じてきましたが、そんなことしてないですからね。若い女性に近づいていたのは、怒られなさそうだったからです。続きを聞いてください。

その女性をターゲットと決めると(ダメだ犯罪臭が消えない)、3人で雑談を始めます。あらかじめ話すことなんて決めてない本当の雑談、フリートークです。

でね、ここが大事なんですけど、暗黙の了解がありまして、3人は少しだけ大きめな声で話すんです。3人にはもちろん、その女性にも聞こえるくらい。でも向かいの席の人にははっきり聞こえないくらいの大きさの声で。

そうすると、携帯なんてない、音楽も聞いてないターゲット(もういいや)は、あまりに暇なもんで僕たちの雑談をつい聴き始めるんですよ。盗み聞きなんて悪気はないんでしょうが、聞こえちゃうんでしょう。でも、聴き始めたなっていうのはなんとなく雰囲気でわかるんです。

さあ、そこからの10分が3人の勝負の時です。雑談を即興で続けていき、だんだんと面白いエピソードを混ぜていきます。これがなかなか難しくて、自然に織り交ぜないと成功しないんですよ。

電車が駅に着くまでの間にターゲットが思わず吹き出せば、僕らの勝ちです。厳密に言えば思わす吹き出してしまったボケを言った人の勝ち、ボケではなくツッコミでも吹き出してしまえばその人の勝ち。タイミングと言葉のチョイスがよければ、結構ツッコミでも勝てました。

半年くらい続けて、勝率は大体5割くらい。我慢して咳とかでごまかす人も入れれば6割くらいでした。一度笑ってしまうと、そのあと僕たちと話してくれる人もけっこういました。

今だとみんなスマホに夢中ですからね。人の話なんて聞いてない。ま、しょうがないんでしょうが。

今となっては楽しい思い出です。

ちなみに僕たち3人の部活は落研(落語研究会)でした。人を笑わしたかったんですね。

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cotaka

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生まれてから20年は千葉、その次の20年は札幌に住んでいました。そして2年前からは埼玉に。 読書が子どもの頃からとても好きで、本を読めない時間が続くとちょっとそわそわします。 他には、星野源さんの創り出すもの、満島ひかりさんや高橋一生さんの演技、美味しいものとコーヒーが大好きです。詳しいプロフィールはこちら

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