シナプス

こんばんは。cotakaです。
なんでこんな時間までブログを書き続けているのか。明日仕事だぞ。週で一番忙しいぞ。まあ、いいか(ほんとはよくない)。
でも、もう、おやすみ前の文章です。さすがに寝なきゃね。
さて、いきなり本題ですが、みなさんはシナプスって知ってますか?
「そんなもんは、とっくのとうに知ってらい!」という、もじゃもじゃ頭の方は当然読み跳ばしていただいてけっこうです。
「知らない」という方、または「あーあれね。知ってる知ってる。まだ食べたことないけど」という方はこのまま読んでください。
シナプスというのは私たち人間はもちろん、様々な動物が持つ神経細胞同士のつなぎ目のことです。
神経細胞というのは簡単に説明すると、星型の細胞で、そのうちの星の角の部分がひとつ、もしくはいくつかビヨーンと長くなっているのです。
で、そのビヨーンとなっている先には、他の神経細胞があって繋がっているのですが、実はほんのちょっとだけこのつなぎ目には隙間が空いているのです。
わかりやすいので一番の神経細胞の集まりである脳で説明すると、人間(もちろん他の動物もですが)がなにかを感じたり、考えたりすると脳の中の神経細胞に微量の電気が流れます。そうです。脳の中は電線がいっぱい詰まっているようなものなのです。
ですが、電流にはONとOFFしか基本的にありません。細かいことを伝えるのは苦手なのです。その点ではパソコンや電気製品やiPhoneの頭脳にあたる部品となんら変わらないのです。
ここで役立つのが先ほど説明した神経細胞のつなぎ目、シナプスです。
シナプスはわずかに隙間が空いているといいました。電気は基本的に電線が繋がっていないと流れません。もちろん脳内の電気信号も放電を起こすような強いものではないので、シナプスを飛び越えることができないのです。
それではどうやって情報を次の神経細胞に伝えるか?
電気信号がシナプスのところに来ると、そこにたくさん蓄えられているある種の化学物質が放出されます。それがわずかなシナプスの隙間を漂い、反対側の神経細胞にある入れ物にスコンスコンと入っていくのです。
化学物質の種類はたくさんありますし、どのくらい放出されたかで受け取った神経細胞が再び発する電気信号の強さも変わるので微調整が可能なのです。
つまり、神経細胞はデジタル、シナプスはアナログ、そしてまた次の神経細胞はデジタルという情報の伝わり方をすることで、脳全体の働きを微調整しているのです。
ちなみにスコンスコンと入った化学物質はまた元の場所に戻っていき、次の刺激に備えます。また、化学物質のうちのひとつ、セロトニンという物質が少なくなってしまうとうつ病の原因となるといわれています。
すごいと思いませんか?なんでこんな面倒臭い構造を作ってまで、脳の活動を微調整できるようになったんでしょう。デジタルとアナログの融合を長い年月をかけて、進化という形で作り上げたんです。
僕は信心深い方ではないと思いますが、好きで科学を勉強していると、そこになにか大きな力が働いたとしか思えない構造や進化を見つけることが多々あります。
こういう時は「神様」と呼ばれる存在をどうしても考えてしまいます。
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cotaka

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生まれてから20年は千葉、その次の20年は札幌に住んでいました。そして2年前からは埼玉に。 読書が子どもの頃からとても好きで、本を読めない時間が続くとちょっとそわそわします。 他には、星野源さんの創り出すもの、満島ひかりさんや高橋一生さんの演技、美味しいものとコーヒーが大好きです。詳しいプロフィールはこちら

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