ノータイムポチリ

今日は暑いですね…。普段はほとんど室内で仕事をしているので、あんまり天候とか感じないんです。だから休みの日に暑いと、結構温度差にやられます。
まあ、この程度の暑さですでに参っているってのは、僕が弱っちいせいでもあるんですが。

僕の中の小さいプライドが「北海道生活が長かったもので、、」なんてことを言わせようとするんですが、「そんな言い訳はまったく意味がないぞぉ!」と感じさせる方が知り合いにいます。

ある縁でお会いした、その方の名前は小野裕史(おのひろふみ)さん。

初対面でお話しした時は、僕が説明役だったのにも関わらず、「なんだかこの人、頭の回転というか理解力がすごいぞ」と感じました。うまく説明できないんですが、別に僕の説明の先読みをしたり、口を挟んだりするわけじゃなくて、ただうんうんときいてらっしゃるだけなんです。でも例えも、補足もいらないというか、理解してるぞオーラがすごいんです。僕が仕事で説明している最中、そんなオーラを感じたのはその時だけです。

小野さんは、僕とは逆に北海道で生まれ、大学進学と共に東京に出てきた方です。今回のタイトルの「ノータイムポチリ」というのは小野さんが著書や講演の中で度々使う言葉で、つまりは、

「インターネットを見ていて面白そうなことがあったら、とりあえずポチっちゃえ。後のことはそれから考える」

てことです。あのTEDで講演していたときもおっしゃってました。

この人すげぇ。っていうかすげぇ変だ。

そんな小野さんが書いた本が

マラソン中毒者(ジャンキー)

実は小野さんは小学校の頃から消極的な方で、30代半ばまで完全なるインドア人間のIT会社員でした。多分お仕事の内容を聞いたら、みなさん「あー!あれを作った人!?」となると思います。

そんな小野さんが、少しは運動しなきゃなと思って始めたのが Wii fitというのですから、どれだけインドアな方かみなさん分かるかと。

Wii fitのジョギングソフトで室内をドタドタ走っていた小野さんはある日、思います。「家の中で走るのつまらん。ちょっと外出てみるかな」

外を走ってみたら以外と走れた。「あれ、以外と俺走れるじゃん。」

そんな段階でインターネット上で見つけた3ヶ月後のフルマラソンにポチリとエントリーします。え?

そんでフルマラソンを何回も走っているうちに、今度はコスプレをしながら走るようになりました。全身大根の着ぐるみで。ええ??

着ぐるみの次の段階で小野さんがエントリーしたマラソン大会は、会場が砂漠、南極、北極、アマゾン。しかも着ぐるみも用意して。7日間とかかけて走る。えええ? 書き間違いじゃないですよ。本当に砂漠、南極、北極、アマゾン。アマゾンに行く時には猛獣対策としてピコピコハンマーを持参してました。

そして、ついには3人チームで砂漠レース世界一になってしまいました。えええええ!

ね。この方の行動力おかしいでしょ。ついこの前は乗馬で160キロ走る海外の大会に出てました。大会出るのを決めるまで乗馬経験なかったのに。あ、そうだ。宇宙ロケットのチケットももう予約してます。思わず「どこまで行く気ですか」と先日メッセージを送ってしまいました。

なのに見かけはぜんぜんゴツくない普通の人。僕より一つ学年が上ですが、見た目は僕よりはるかに若く見えます。奥さんも素敵な方で、じつはバリバリにできる人なのですが、海外でサバイバル的なレースを走っている疲れ果てた小野さんに、ラーメン二郎の列に並んでいる写真を送ったりします。

全くの偶然から、お会いすることができ、何度かお話しし、ご家族から献本していただいたこの本の中にあった言葉の一つが、

「ノータイムポチリ」

先日Facebookのメッセンジャーで「僕のメンターになってください」とお願いしたところ、3、4回会っただけなのに承諾していただきました。

メンターといっても、なにか特別なことを直接していただくわけではありません。ただ、「ノータイムポチリ」の精神を忘れないためにメンターになっていただいたのです。なにか一歩を踏み出したらご報告しようと。

なかなか小野さんのような「ノータイムポチリ」はまだまだできていませんが、「心の中にはいつもノータイムポチリ精神を持つ」ことを続けています。

実は「ブログを始める!受講料も安くないけどやる!」は僕なりのノータイムポチリでした。
小野さんのおかげで僕はブロガーになれたのです。

またお会いしたいなぁ。

マラソンジャンキー
あなたの背中を押すかもしれない名著です。

 

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cotaka

cotaka

生まれてから20年は千葉、その次の20年は札幌に住んでいました。そして2年前からは埼玉に。 読書が子どもの頃からとても好きで、本を読めない時間が続くとちょっとそわそわします。 他には、星野源さんの創り出すもの、満島ひかりさんや高橋一生さんの演技、美味しいものとコーヒーが大好きです。詳しいプロフィールはこちら

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