うつ病をこえて その7  すぐそばにいる「あなた」へ

ひとりで立つ海

先日、ふと思い出した。

 

そう言えば僕は、「30年近くメンタルの問題に悩み、5年間のうつ病経験者で、入院もしたし、自殺も考えたこともあったんだな」。

 

思い出して、それが「過去」のことだと改めて認識した。

 

僕はもう、あの状態に戻ることはないだろう。

 

戻ることはない。

 

そう思うことに気負いや使命感は無く、ただそういうものだなと感じるだけだ。

 

 

僕は、縁があって自分を変えてくれたメンタルコーチングを学び、今は人を助けるコーチの立場にいる。

 

ただ、すぐ近くにいる「あなた」に知っていて欲しいと思って、「うつ病をこえて」という文章を書いた。

 

僕は今、あなたから見たら先にいるように見えるかもしれない。

 

でも、「その先」とは、あなたのほんのちょっとだけ前にあるのだ。ほんのちょっと。

 

ほんのちょっと前に行きたいと願う、あなたの力に僕はなりたい。

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うつ病をこえて その6  メンタルセッション #3-#6

夕暮れ風車

僕はメンタルセッションを全部で6回受けた。

 

もちろんその後はすべて順調で、というわけではない。

 

せっかく掴んだ、自分には「無条件に価値がある」というビリーフ。

 

これも完全に定着するまで、心との距離が近づいたり、離れたりしたことした。

 

毎日を迷いながら、揺れながら進み、その都度セッションやメッセージのやりとりでコーチと一緒にいろいろ考えた。

 

その中には子どもや奥さんなど家族の問題や、他人との人間関係を良くする方法や、これからの自分の生き方についてもテーマとしてあった。

 

数多くのメソッドや、そこから導かれた答えは数え切れないくらいある。

 

それらは僕にとって、とても大切なものだ。

 

だけど、「うつ病をこえて」とタイトルにフォーカスするならば。

 

体験セッションを受けてから、あの夜のブレイクスルーの瞬間までが、僕にとっては特にかけがえのない時間だったように思う。

 

コーチに出会えて、一緒に歩んでくれて、本当に良かった。

 

ひとりじゃなくて、本当に良かった。

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うつ病をこえて その5  メンタルセッション #2-#3

夕暮れ太陽

第2回目と3回目のセッションの間も、僕はインカンテーションの他に、ワークを行っていた。

 

内容は「日常振り返りワーク」。

 

基本的にはそれまでやっていたワークの感情日記に近いのだが、その発展型だった。

 

それまではネガティブな感情を感じただけでよかったけれど、もうちょっと深く進めてみる。

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うつ病をこえて その4  メンタルセッション #2

少年背中

第1回のセッションは、「僕はさびしい」という「状況」を「理解」して、終了した。

 

およそ2週間たって、第2回目のセッションだ。

 

2週間の間、なにもしないわけではない。コーチとはFacebook上(時にはメッセや電話)のやりとりで密に連絡をとる。

 

なぜなら、「ワーク」という名の「課題」を提出し、コーチにフィードバックをもらうためだ。

 

このワークという「行動」をすることが、コーチングがただのお悩み相談に終わらず、求める目標の達成や結果を出す秘訣であると思う。

 

人の人生は「行動」の積み重ねでできているのだ。

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うつ病をこえて その3  メンタルセッション # 1-2

ウユニ塩湖

人にはみんな、「ビリーフ」というものがある。日本語にすると「思い込み」が近いだろうか?

 

「思い込み」と違うのは、その存在がほとんど無意識領域にあって自覚することが難しいことだ。

 

本来ビリーフはその人が生きていく上で身につけた「知恵」のようなものなので、ビリーフを持つこと自体は悪いことではない。

 

ただそのビリーフが、メンタル上望ましいものではない時が問題だ。

 

困ったことに、人は無意識領域にあるものに、強力に影響を受けてしまうようにできている。

 

なので自分が自覚できない、得体のしれないものに、人は強力に引きずり回されて苦しむことになるのだ。

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