『楽しもう瞑想』  宝彩有菜

こんばんは。cotakaです。

いろいろと悩み始めた時期にこちらの本を知り、それほど宗教観が強くないので購入しました。

イメージ的に瞑想に瞑想に近いものでは座禅や、近年話題のマインドフルネスなどがありますが、本書はあくまで「瞑想を楽しむため」に書かれています。

瞑想とは

この本の中で著者の宝彩さんは『瞑想は、人生をより豊かに、より楽しむための技術』と言っています。そう、宗教観やらを難しく絡めるから、「瞑想」というのものに敷居の高さを感じるのですね。「技術」と割り切ってしまえば、結構簡単に取り組めます。なにせ、『一回の瞑想は15分で良い』とまで言っているくらいですから。

『「瞑想を楽しむ」というのは瞑想そのものを楽しむだけではなく、人生を楽しむこと。瞑想によって、日々の苦悩の元になってしまっている心の不調や自分の思い込みを解消したり、調整できます』

そこまでいうのなら一日15分くらいならやってみてもいいかなと思いませんか?

瞑想で得るもの

もちろん全ての悩みが瞑想をすることで、解決することなんてありません。それどころか本文中にある、瞑想のやり方のなかで、『瞑想中は頭に浮かぶいろいろな考え、悩みなどをとりあえずなんでもかんでも棚上げしましょう。』とまで宝彩さんは言ってのけます。悩み事を考えるなではなく、とりあえず棚上げしちゃえと。

僕は病気で沈んでいる間、なにせ時間があるものですから、毎日の瞑想を30日間ずっと習慣にしていました。もちろんうまく瞑想の状態に入れることもあれば、なかなか「棚上げ」がうまくいかないこともありました。

ただ、ほんの数日ですが、うまく瞑想状態に入ると、時間と空間を超えて自分を自由にすることができました。わかりやすい例でいうと、子どもの頃通っていた小学校にあった柿の木の実の味だったり、ずっと忘れていた友人を急に思い出したり(facebookで友達申請をくれた人がいたのですが、全く忘れていたために放置していたところでした。瞑想中に急に誰だか思い出したのです。)、今は亡くなってしまった祖父とごくふつうに会話をしたり、子供っぽいですが、自由に空を飛んだりできました。

ここで大事なのは、そういう想像をしたではなく、そういう経験をした。と、本当に思えたことです。

「うそだぁ!」と思われるのも承知で書きましたが、一度経験すると本当に楽しいですよ。

同時に自分の脳はとんでもなく小さなことまで、丁寧にしまっているんだなぁと感心してしまいました。

とにかく軽い気持ちで始めてみよう

本書のなかでは最終的に瞑想を通して、どう生きるのかまで言及していますが、そこまでしなくても僕が経験したようなことを目的に瞑想を始めてもいいのではないでしょうか?

意識に比べて無意識がいかに大きいかも体験できると思います。

まとめ

人は悩んだ時に「誰に相談するのか?」はよく考えますが、なぜか「自分自身に相談すること」には鈍感な気がします。とはいえ、忙しい毎日、自分自身とのアポイントを取るのも難しいのは事実ではないでしょうか?

瞑想の習慣というのは、自分自身とのアポイントを取るという意味ではとても良い習慣だと思います。

人間のこころっておもしろいなあと実感できると思いますよ。

『楽しもう瞑想』  宝彩有菜

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cotaka

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生まれてから20年は千葉、その次の20年は札幌に住んでいました。そして2年前からは埼玉に。 読書が子どもの頃からとても好きで、本を読めない時間が続くとちょっとそわそわします。 他には、星野源さんの創り出すもの、満島ひかりさんや高橋一生さんの演技、美味しいものとコーヒーが大好きです。詳しいプロフィールはこちら

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